こんにちは。
ハルです!
今回はボルビティスヒュディロティの育て方を解説します。
ボルビティスヒュディロティは中景草や後景草によく使わるシダ系の水草です。
飼育が簡単で大型になると迫力も出る綺麗な水草なのでこの記事を読んでレイアウトに加えるか考えてみて下さい。
- ボルビティスヒュディロティの基本情報や育て方、活着方法や増やし方などが知りたい方
- 中景や後景の水草選びに悩んでいる方
ボルビティスヒュディロティはどんな水草?
和名 | ボルビティスヒュディロティ |
学名 | bolbitis-heudelotii |
別名 | アフリカミズシダ |
分類 | ツルキシノオ科ヘツカシダ属 |
体長 | 中型~大型 |
レイアウト | 中景~後景 |
分布 | カメルーンやギニアなどのアフリカ |
価格 | 1株当たり1000~2000円 |
飼育難易度 | 低い |
成長速度 | 遅い |
照明 | 低光量~中光量 |
CO₂ | 無くても良いがあった方が成長する(茂らせたいなら成長が遅いのでCO₂は必須) |
水温 | 22℃~28℃(高水温が苦手、耐寒性はアリ) |
PH | 5.0~6.5 |
増やし方 | 株分け |
陰性水草の代表格とも呼べるボルビティスヒュディロティ。
葉は少し濃いめの緑色で近くで見ると透明感がありますが主に中景~後景草として使われることが多く、中型~大型の水槽でよく流木や岩に活着されて生い茂ることで迫力を出す初心者~マニアまで幅広い層で大人気の水草です。
透明感のある葉と熱帯魚の組み合わせはいつまでも眺めていられます
ボルビティスヒュディロティの育て方
ボルビティスヒュディロティは基本的に流木や岩など何かに活着させて育てる育て方が基本となります。
ソイルに差し込んだりしても普通に成長しますが抜けやすいし、活着させた方が見栄えが自然です。
ボルビティスヒュディロティが好む水質は?
ボルビティスヒュディロティは弱酸性~中性の水質を好みます。
ボルビティスヒュディロティのような陰性の水草はアルカリ性が苦手なのでアルカリ性に傾かないように注意が必要です(PH7.0以上にならないように注意)
とは言え弱アルカリ性まで適応する丈夫な水草なのでそこまで水質に気を使うほど繊細な水草ではありません。
気にするに越したことはありませんよ!
ソイルを入れると水質は安定します。
ボルビティスヒュディロティは高温に弱い!?ベストな水温は?
水温は23℃~26℃を維持しましょう。
特にボルビティスヒュディロティは高温が苦手なので28℃以上は絶対NGです!
逆に耐寒性は多少あるので下は21℃までは大丈夫ですが21℃以下にはならないようにしましょう。
25℃以下になると熱帯魚も病気に罹る可能性が高くなるのでできれば26℃がオススメです。
ボルビティスヒュディロティが好む水温
・23℃~26℃
・21℃以下28℃以上には絶対ならないようにする
・熱帯魚も入れる場合、25℃以下は病気のリスクが上がるので26℃がベスト!
ボルビティスヒュディロティにCO₂は必要?
ボルビティスヒュディロティはCO₂を添加しなくても育てることができます。
ただ、やはり植物なのでCO₂を添加した方が成長が早くなります。
元々の成長速度が遅いので生い茂らせて迫力を出したい場合はCO₂の添加が必須
現状維持をしたい人はCO₂を添加する必要はありません
ボルビティスヒュディロティに必要な光量は?照明
基本的に陰性水草は強い光が苦手で弱い光を好みますがボルビティスヒュディロティは強い光でも弱い光でも育てることができます。
ただし、強すぎる光は葉焼けの原因となり、弱すぎる光は葉が溶けたり黄色くなったりする原因になってしまいます。
光量は低光量~中光量で管理しましょう
目安としては明るさ1000lm(ルーメン)以上のライトを選びましょう。
ボルビティスヒュディロティのトリミング方法
ボルビティスヒュディロティの手入れのやり方(トリミング方法)を解説します。
ボルビティスヒュディロティは成長して葉が密集してくると枯れてしまったり溶けてしまうことがあるので定期的にトリミングする必要があります。
トリミングの方法は葉の中途半端な所からカットするとその部分から黒くなったり溶けたりしてしまうので要らない葉の根本からカットしましょう。
ボルビティスヒュディロティの増やし方
ボルビティスヒュディロティには水上に生育する葉(水上葉)と水中に生育する葉(水中葉)の2種類の葉があります。
増やし方がそれぞれ違うので順番に解説します。
ボルビティスヒュディロティの水中葉は株分けで簡単に増やすことができます。
増やし方は根と葉の付いた部分の茎の一部をカットするだけです。
そしてカットした部分を最初にボルビティスヒュディロティを導入した時同様に岩や流木に活着させたら株分け完了です。
茎は外側に伸びてくるのでその部分をカットしましょう。
ボルビティスヒュディロティの水中葉は根と葉の付いた茎をカットして活着させることで増やすことができる
ボルビティスヒュディロティは水上葉の状態の時のみ胞子嚢を形成するのでこの胞子嚢を採集して増やすことができます。
ボルビティスヒュディロティの水上葉は葉の裏に胞子嚢が作られるのでそれを採集して増やすことができる
ボルビティスヒュディロティは苔が付きやすい!
ボルビティスヒュディロティは成長が遅いので苔がついてしまうことがよくあります。
水草に苔が付いてしまった場合はお酢につけて除去する方法と苔を食べる生体を入れる方法があります。
ボルビティスヒュディロティの場合はお酢につける方法は枯れてしまうのでNGです
他の水草の場合は苔取り生体を入れすぎると葉が食べられてしまいますがボルビティスヒュディロティは葉が固いので食べられません。
苔を食べてくれる生体はヤマトヌマエビ、オトシンクルス、サイアミーズフライングフォックスなどがオススメです。
私は60㎝水槽でオトシンクルス5匹とサイアミーズフライングフォックス1匹を入れています
ボルビティスヒュディロティの葉が枯れる原因と対処法
ボルビティスヒュディロティの葉が枯れる原因はいくつかあるので1つずつ解説します。
原因1‐葉が古くなった
まずはシンプルに葉が古くなった可能性が高いです。
ボルビティスヒュディロティの葉は古くなると黒色や茶色になって枯れるのでその葉は茎の根元からトリミングしましょう。
ボルビティスヒュディロティの葉が枯れる原因
・葉が古くなった
原因2‐CO₂量が不足している
ボルビティスヒュディロティはCO₂が不足していると葉が枯れたり溶けたりして成長障害を起こします。
元気が無いと思ったらCO₂の添加量を多くしてみましょう。
CO₂を添加していない水槽の場合は水換えの時に水道水に含まれているCO₂により不足分を補うことができるので水換えの頻度を週1回→週2回に増やしてあげましょう。
環境が整うと見栄えが良くなります
- CO₂が不足している
原因3‐水流が滞っている
ボルビティスヒュディロティは適度な水流を好むので水流が滞ってしまうと苔やアオミドロの発生、葉が茶色くなる、溶けるなどの悪影響が出ます。
定期的にトリミングして水流が滞らないように注意しましょう。
- 水流が滞っている
原因4‐その他の要因
先ほど最適な光量のところでも触れましたが光が弱かったり強すぎたりするとボルビティスヒュディロティの葉が枯れる原因になります。
この他にもボルビティスヒュディロティの葉が枯れる原因として水温が高すぎる、水質がアルカリ性によっているなどの原因が考えられます。
急激な水質の変化などにも弱いので立ち上げ直後の水槽やろ過機能の不十分な水槽では葉が茶色くなります。
- 光量が多すぎる、少なすぎる
- 水温が高すぎる
- 水質が悪化している(アルカリ性に寄っているなど)
- 立ち上げ直後に導入した
最後に
今回はボルビティスヒュディロティとはどんな水草なのかを基本情報や育て方など全て解説しました。
ボルビティスヒュディロティは育てることが簡単で透き通った緑色が綺麗な陰性水草で生い茂ると森のように迫力が出てくる水槽のレイアウトに是非取り入れて欲しい水草の1つです。
興味を持った方は是非購入してみて下さいね。
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