こんにちは。
ハルです!
今回はクワガタのオスがメスを守るとても素敵な行動であるメイトガードについて紹介します。
交尾が終わったか確かめる時にとても分かりやすい交尾終了のサインなのでこの記事を読んで是非メイトガードについて覚えてくださいね。
メイトガードとは?
ここではメイトガードって何?となっている初心者様のためにメイトガードについて詳しくお話ししたいと思います。
メイトガードについて簡単に一言で説明すると交尾後にオスがメスを守る行動のことです。
オスがメスを守る理由はなんとなく分かるとは思いますが、自分の子孫を守るためです。交尾後のオスは鳥などの外敵からメスを守る必要があります。
クワガタに限らず生き物は自分の子孫を多く残す必要があるので生き物の種類ごとに色々な自分の子孫を多く残すための方法があります。
例えばカブトムシのオスは交尾後メスを投げ飛ばしてしまいます。
カブトムシのメスは体が大きくて天敵も少ないのでオスからすると一度交尾したメスはさっさと産卵場所に向かってもらい、自分は餌場に来る別のメスと交尾する方がたくさん子孫を残すことができるのです。
カブトムシとクワガタムシの交尾後の行動の違い
カブトムシはメスを投げ飛ばす→たくさんのメスと交尾して子孫を作る
クワガタはメスを守ってメイトガードする→メスを天敵や同種のオスから守ることで確実に自分の子孫を残してもらう
もしメイトガードを確認したら
もしもクワガタがメイトガードしているのを確認することができればもう交尾が完了したという合図なのでオスとメスを別々のケースに分けてあげて下さい。
頑張ってメスを守っているオスからメスを取り上げることになるので躊躇すると思いますし、取り上げようとするとオスにブチ切れられて攻撃されるので別のケースに分ける時は注意が必要です。
無理やり引き剥がしたくない方やメイトガードをしているのか交尾前に自分がケースを覗き込んだことで交尾を中断しているだけなのか分からない方は数日〜1週間程度様子を見てメイトガードが終了したら別のケースに分けるという方法でも大丈夫です。
どうしてメイトガードが終わったら別のケースに移し替えないといけないの?と思うかもしれませんがメイトガードする理由を思い出してもらえばその理由が見えてきます。
メイトガードはメスが産卵場所に移動するまでの間オスがメスを天敵や同種のオスから守っている状態なのでメイトガードが終了するということはメスが産卵する準備を整えて産卵しに旅立ったということなのです。
メイトガード終了
↓
♀は産卵準備が整い、産卵場所を探してウロウロしている
↓
オスは別のメスを探している
自然界ならもう一度出会う可能性は低いですが飼育下だと狭いのでオスとメスが再び会ってしまいます
↓
オスはメスに交尾を迫るがメスは卵を産む場所を探しているだけなので当然交尾を嫌がる
交尾を断られると気性が荒いヒラタなどはオスがメスを殺してしまうことがあります(♀殺し)
↑メス殺しを防ぐ方法としてオスのハサミを縛るやり方があり、こちらの記事で紹介しているので是非試してみて下さい。
♀が交尾を嫌がらなかったとしても交尾をする必要のない状態でもう一度交尾をすることになるので体力を使ってしまいます。
なので♀の体力消費と♀殺しを避けるためにもメイトガードを確認したら♂と♀は別々のケースで飼育しましょう。
最後に
今回はクワガタの♂が♀を守る素敵な行動であるメイトガードについて紹介しました。
頑張って♀を守っている姿や仲良くゼリーを食べている姿はとても癒されます。
メイトガードしていたらあまり邪魔にならないように観察してみても面白いですよ。
でもメイトガードが終わったら忘れないでケースを分けて飼育してあげて下さいね。
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