こんにちは。
ハルです!
今回はクワガタの幼虫のオスとメスの見分け方(雌雄判別のやり方)を解説します。
蛹になればオスかメスか確実に分かりますけどオスとメスで成虫までに必要なエサの量が違うしそもそも大切なクワガタの幼虫がオスなのかメスなのか知りたい方も多いと思うので今回は幼虫の雌雄判別の方法を解説しました。
オスかメスかを見分けることを雌雄判別と言います
この記事を読んで欲しい方
・クワガタの幼虫のオスとメスの見分け方(雌雄判別のやり方)を知りたい方
・お店で購入する時に参考にしたい方
幼虫の時点でオスかメスか見分けるメリット
クワガタの幼虫のオスかメスかを見分ける方法を解説する前にオスかメスかを見分けるメリットを解説しておきます。
雌雄判別のやり方だけ知りたい方は飛ばして読んでください。
雌雄判別をするメリット1‐大切なクワガタの幼虫がオスかメスか気になる悩みを解消できる
クワガタの幼虫を飼育しているとどうしてもオスかメスか気になると思います。
幼虫の数が100を超えてくると気にならなくなりましたが幼虫が数匹しかいなかった高校生の頃はよく雌雄判別について調べてました笑
高校の頃オスかメスか気になって調べていた私が大学生になった今、あの頃の自分と同じく気になって調べている方々の気持ちに寄り添って記事を書いています!
是非続きも他の記事も読んで下さいね!
雌雄判別をするメリット
・オスなのかメスなのか知ることができる
雌雄判別をするメリット2‐早い段階でオスとメスの飼育方法を変えることができる
オスとメスは飼育方法の基本は同じなのですが少し飼育方法を変えた方が良い状況もあるのでそれを1つずつ解説します。
オスとメスでエサの量が違う
まず最初に紹介する違いは成虫になるまでに食べるエサの量です。
基本的にクワガタは小型種を除いてオスの方がメスよりも体が大きいので幼虫時代に必要なエサの量もオスの方がメスよりも多いです。
つまり、早い段階でオスかメスか見分けることができればオスを大きなケースで飼育してメスを小さなケースで飼育するなどして飼育方法をオスとメスで適切な飼育ケースの大きさに分けることができます。
メスとオスに適切な量のエサを与えることでエサ代を節約することができます
さらにオスとメスの数が分かればその後成虫までにかかるエサの量もその時点である程度予想が付くのでこれからかかるエサ代を予想して貯金することもできます。
雌雄判別をするメリット
・オスとメスでエサの量(飼育ケースの大きさ)や種類を変えることができる
・エサ代の予想が付くので事前に貯金をすることができる
オスとメスで飼育温度を変えることができる
次は飼育温度からオスとメスの違いを見てみましょう。
例えば私の場合は家にワインセラーが1台あってそのワインセラーの中は温度が18℃です。
もちろん室内も暖房や冷房で25℃前後に温度管理はしていますが、流石に部屋の温度18℃とかにはできません笑
つまり、部屋の温度25℃前後、ワインセラーの温度18℃です。
ここで重要な知識はこちらです↓
個人的には大きなオスを見たいのでメスよりもオスを優先的にワインセラーに入れて温度を低温で管理したいのです。
当然ワインセラーの容量は限られているので全ての幼虫を入れることはできません
こんな時に早い段階でオスかメスか見分けることができれば飼育温度によってオスとメスを分けることができます。
私と同じように温度管理できる数が限られている方はこれから紹介する雌雄判別のやり方を覚えておいて損はないと思います。
雌雄判別をするメリット
・オスとメスで飼育温度を変えることができる
オスとメスの羽化ズレ対策になる
クワガタは先ほど紹介した通りオスとメスでエサの量が違うので幼虫の期間もオスの方がメスよりも長いです。
つまり、同じ時期に孵化した兄弟だとメスは羽化しているのにオスはまだ羽化していないなどしてズレが発生します。
これを羽化ズレと言います。
羽化ズレの対処法はこちらの記事で解説していますが、1番オススメの方法はオスとメスで温度を変える方法です。
温度が低い方が成長がゆっくりになるため、メスの温度を下げて飼育することでオスとメスの羽化ズレを少なくすることが出来ます。
この記事で雌雄判別方法を学び、早めにオスかメスか判別して早めに羽化ズレ対策をしましょう!
1つ前の章で紹介した通りオスを大きくするためにはオスの飼育温度を下げる必要があるのでその場合はどうしても羽化ズレしてしまいます
雌雄判別をするメリット
・オスとメスの羽化ズレを対策することが出来る
雌雄判別をするメリット3‐お店で幼虫を購入する際に自分で雌雄判別できる
お店で幼虫購入する際に既に雌雄判別してある場合は問題ありませんが1匹ずつバラ売りされている場合やホームセンターなどは雌雄判別されてないことがあります。
そんな時、専門店であればお店の人に聞けば良いですが普通のペットショップやホームセンターの場合だと聞いても分からない場合がほとんどです。
もし幼虫がケースの側面にいる場合は自分で雌雄判別できる可能性がありますしお店の方に許可を取り、ケースから出して見せてもらうことができれば自分で雌雄判別することができます。
絶対に勝手にケースから幼虫を出さないで!
お店の方に許可は取ってくださいね
もちろんケースから出すと幼虫にはストレスがかかりますのでできればケースから出したりせず見える範囲で判別するかことをオススメします。
幼虫をペアで欲しい場合も4匹ほど購入すればよほど運が悪くない限りペアで揃うので購入の際もあまり幼虫にストレスを与えないように努力しましょう。
雌雄判別をするメリット
・お店で購入する際に自分で雌雄判別できる
オスメスの見分けができるようになるのは2令後期~
クワガタは幼虫の間に2回脱皮をします。
オスとメスの見分けができるようになるのは1回目の脱皮をした2令幼虫の後期くらいからになります。
ただ、もちろん大きくなった方がオスとメスの違いがはっきりと出るので3令幼虫になって見分けるとさらに雌雄判別の精度が上がります。
雌雄判別できるようになるのは2令幼虫後期~
3令幼虫になってからの方が精度は上がる
飼育している幼虫が何令幼虫か分からない方は先にこちらの記事をご覧下さい。
クワガタの幼虫のオスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)
さていよいよクワガタの幼虫のオスとメスの見分け方(雌雄判別)の方法を解説します。
※今回紹介する方法を使っても必ずしも当たるとは限りません
1つではなく全ての見分け方を使って判別するようにしましょう
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)‐卵巣があるかどうか
1番分かりやすい見分け方は卵巣があるかどうかです。
卵巣とはメスが卵を作るための臓器です。
つまり、メスにのみあるので卵巣があればメスなければオスです。
画像の赤丸にある黄色い部分が卵巣です。
左右に1つずつあるので左右両方とも見て確認しましょう。
オスには卵巣がありません。
慣れるとすぐに見分けができるようになります。
卵巣があればメスで確定!なければオスもしくは卵巣がまだ発達していないメスか卵巣が見えていないだけのメスの可能性もあります。
とにかく卵巣が確認できればもうその時点でメス確定と覚えておきましょう。
オウゴンオニクワガタなどの低温種は寒さに耐えるために皮が分厚いのか卵巣が見えずらいです…
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)卵巣の有無
オス…卵巣が無い
メス…卵巣がある
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)‐ちん線があるかどうか
メスのみにある目印の次はオスのみに見られる目印を解説します。
それはちん線と呼ばれる線です。
幼虫のお腹側の部分、お尻の先から2番目の節の中央(画像の赤□で囲った部分)に2~3㎜ほどの線(ちん線)があるのですがその線があればオスです。
ちなみにこの画像の幼虫はオスなのですがちん線が無かったので今度ちん線が見えるオスがいれば追加でアップします
先ほどの幼虫を今度は裏側から撮りました。
卵巣が無く、大きさからみても確実にオスなのですがちん線は確認できません。
このようにちん線は2~3㎜程度の線なのであれば確実にオスと断定できますが無くてもオスかメスかまだ分かりません。
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)ちん線の有無
オス…ちん線がある
メス…ちん線がない
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)‐頭のサイズ
基本的には卵巣の有無で判断するのが1番確実ですが他にも見分け方があるので紹介します。
ここで紹介する見分け方は頭の大きさです。
頭が大きい方がオス、頭が小さい方がメスです。
詳しく解説すると頭の幅が広い方がオスで狭い方がメスです。
ただ、本当に㎜単位のお話しなのでここで大体何ミリと基準を説明することができません。
重要なことは同じ環境(兄弟で同じ餌を与えて育ったなど)の幼虫でさらに同じくらいの大きさの幼虫で比べることです
エサをマットにするか菌糸ビンにするのかでも頭の大きさは変わったりしますので本当に全く同じ環境で育った幼虫同士を比べるようにしましょう。
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)頭の大きさ
オス…頭の幅が広い(頭のサイズが大きい)
メス…頭の幅が狭い(頭が小さい)
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)‐頭の色
実は頭にもう1つオスとメスで違う点があります。
それは頭の色です。
オスは色が濃い(赤に近い色)、メスは色が薄い(オレンジに近い色)です。
これも本当に僅かな違いですし、その日の幼虫のコンディションによっても色は多少なり変わるので絶対に見分けれる方法ではありません。
他の方法を合わせて判別するようにしましょう。
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)頭の色
オス…頭の色が濃い(赤に近い色)
メス…頭の色が薄い(オレンジに近い色)
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)‐体の大きさや体重
種類によっては卵巣よりも確実な見分け方が体の大きさや体重の違いで見分ける方法です。
これは小型種などの小さい種類には使えませんがそれ以外のクワガタには使える方法です。
当然大きい方がオスで小さい方がメスです。
ただ、この方法は幼虫がある程度大きくならないと使えないので基本的に3令幼虫になってからです。
例えばこれはパラワンオオヒラタクワガタの3令幼虫の画像ですがオスかメスか分かりますか?
卵巣があるのでメスで確定なのですが体重が11gですよね。
この画像は先ほどのメスの兄弟のオスです。
パラワンオオヒラタクワガタのような10㎝級の大きさになるクワガタは3令幼虫になると大きさと体重がオスとメスで全く違います。
ニジイロクワガタなども3令幼虫になると体重が全然違うので本当に小型種以外幅広く使える方法です。
種類によってメスはこれくらいの体重、オスはこれくらいの体重と基準があるので種類ごとの飼育日記などを参考にして下さい
種類ごとにカテゴリー分けしているのでこちらから種類ごとに確認してみて下さい
- アクアリウム
- アローコクワガタ(マグダレインコクワガタ)
- オウゴンオニクワガタ
- オトシンクルス
- カブトムシ
- クワガタ
- コクワガタ
- サイアミーズフライングフォックス
- ショートヘアーグラス
- シルバーフライングフォックス
- スマトラオオヒラタクワガタ
- セイロン・ロタラ
- タランドゥスオオツヤクワガタ
- ツヤクワガタ
- ニジイロクワガタ
- ニモ(カクレクマノミ)
- ネオンテトラ
- ネパールコクワガタ(ネパレンシス)
- ネブトクワガタ・サビクワガタ
- ノコギリクワガタ
- ババオウゴンオニクワガタ
- パプアキンイロクワガタ
- パラワンオオヒラタクワガタ
- ヒラタクワガタ
- フタマタクワガタ
- ホソアカクワガタ
- ボルビティスヒュディロティ
- マンディブラリスフタマタクワガタ
- ミリオフィラム・マトグロッセンセ
- メタリフェルホソアカクワガタ
- ラスボラ・ヘテロモルファ
- ラミーノーズテトラ
- レニノコギリクワガタ
- 国産コクワガタ
- 国産ノコギリクワガタ
- 水草
- 海水魚
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)大きさや体重
オス…体重が重く大きい
メス…体重が軽く小さい
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)‐幼虫期間の長さ
最後に紹介する方法は幼虫期間の長さで判断する方法です。
基本的にクワガタはオスの方が幼虫期間が長く、メスの方が幼虫期間が短いです。
なので同じ時期に孵化した幼虫たちを全く同じ環境で飼育すると基本的にメスの方が早く羽化します。
ただ、小型のオスはメスと同じ時期に羽化しますし大型のメスは中型のオスと同じ時期に羽化するなど個体差があるのであくまでも目安として判別しましょう。
デメリットは幼虫期間での判別なので判別が蛹になる直前になることです
種類ごとにオスとメスの幼虫期間の目安を知っておきましょう
- アクアリウム
- アローコクワガタ(マグダレインコクワガタ)
- オウゴンオニクワガタ
- オトシンクルス
- カブトムシ
- クワガタ
- コクワガタ
- サイアミーズフライングフォックス
- ショートヘアーグラス
- シルバーフライングフォックス
- スマトラオオヒラタクワガタ
- セイロン・ロタラ
- タランドゥスオオツヤクワガタ
- ツヤクワガタ
- ニジイロクワガタ
- ニモ(カクレクマノミ)
- ネオンテトラ
- ネパールコクワガタ(ネパレンシス)
- ネブトクワガタ・サビクワガタ
- ノコギリクワガタ
- ババオウゴンオニクワガタ
- パプアキンイロクワガタ
- パラワンオオヒラタクワガタ
- ヒラタクワガタ
- フタマタクワガタ
- ホソアカクワガタ
- ボルビティスヒュディロティ
- マンディブラリスフタマタクワガタ
- ミリオフィラム・マトグロッセンセ
- メタリフェルホソアカクワガタ
- ラスボラ・ヘテロモルファ
- ラミーノーズテトラ
- レニノコギリクワガタ
- 国産コクワガタ
- 国産ノコギリクワガタ
- 水草
- 海水魚
オスとメスの見分け方(雌雄判別の方法)幼虫期間
オス…幼虫期間が長い
メス…幼虫期間が短い
最後に
今回はクワガタの幼虫のオスとメスの見分け方(雌雄判別)の方法について解説しました。
幼虫の早い段階でオスかメスか分かれば色々と便利なので是非この記事の内容を頭に叩き込んで雌雄判別に挑戦してみて下さいね。
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