こんにちは。
ハルです!
今回は金魚だけでなく、熱帯魚やメダカなど魚の一般的な病気である白点病についてお話しします。
そもそも白点病とは?白点病の症状
魚の体の表面に白い点のようなものが現れます。
体に寄生虫が付いている状態なので金魚は寄生虫を落とそうと自分の体を砂利などに擦りつけるような行動をとるようになります。
この白い点は次第に体全体に広がっていき、このまま何も対処をしないと最悪の場合死んでしまいます。
この白い点のように見えるものはウオノカイセンチュウ(白点虫)という寄生虫です。
このウオノカイセンチュウは魚の体の表面から栄養を奪い、成長していくので白点病の初期症状段階では白い点のようなものを目視で確認することはできません。(栄養を奪われた金魚は最悪の場合衰弱死してしまいます。)
しかし、初期症状の段階で対処をしておかないと症状がどんどん悪化してしまうので少しでも初期症状に当てはまると感じた段階で対処するようにしましょう。
私は初期症状の段階に気づかず、白い点が表れてから気づき、治療を始めて完治したので良かったのですが皆さんは私のように白い点のようなものが確認できてからではなく初期症状が表れた時点で治療を始めて確実に白点病を治療して下さい。
白点病の初期症状・末期症状をまとめるとこのようになります。
白点病の初期症状
・体を水草や砂利などに擦りつけて何かを払いのけようとする
・普通に泳いでいる時に何かがあったように急に暴れだす
・普段ピンと張っている背びれを畳む(白点病に限らず、金魚は体調が悪い時はヒレを畳みます)
・白い点のようなものが体の表面に表れます
これらの症状が表れたら直ぐに治療を行いましょう。
白点病の末期症状
・白い点が体中に広がっていく
・ウオノカイセンチュウが金魚の体に寄生する刺激で金魚の体から粘膜が分泌されるので水槽の水面が泡立つ
・ヒレを畳んで底でじっと動かなくなる
ここまで病気が進行してしまうと治りにくいので初期症状の時点で治療を行いましょう。
白点病はどこからきているのか
白点病の原因となっているのは先ほど説明した通りウオノカイセンチュウと呼ばれる寄生虫なのですが、一体その寄生虫はどこからやってきているのかというと新しい子をペットショップから家に迎え入れた時にその水の中にウオノカイセンチュウが紛れ込んでいるパターンが大半です。
白点病以外にも寄生虫や細菌が紛れ込んでいる可能性はあるので金魚を購入した際はトリートメント(塩浴)をしてあげましょう。
他にも環境の変化によって転覆病などの病気を引き起こすこともあります。
白点病は他の魚にも感染する?
白点病は寄生虫が引き起こしている病気なので水槽にウオノカイセンチュウが特定の条件下で活発になると他の魚にも感染してしまいます。
なので一匹が白点病に罹ってしまったらその水槽にいる他の魚も危ないので早めに水槽全体のウオノカイセンチュウを取り除けるように対処しましょう。
白点病は一度治ったように見える
ウオノカイセンチュウは魚に寄生して魚の体を食べてホロントと呼ばれる状態になり、成虫になると魚の体を離れてシストと呼ばれる状態になり、水中や砂利の中で繁殖して遊走子になってまた寄生するというサイクルを繰り返します。
ウオノカイセンチュウが魚に寄生すると皆さんもう知っての通り魚の体の表面に白い点ができるのですが1週間程するとウオノカイセンチュウは成虫になり、繁殖のために魚の体から離れるので白い点が一時的に消え、病気が治ったかのように見えます。
この一度治ったように見える状態で治ったと勘違いして治療をしなかったり治療を終了してしまうと繁殖のために魚から離れたウオノカイセンチュウから生まれた大量の子供がまた魚に寄生してしまいます。
この最悪な事態を防ぐために魚から白点病の症状が一時的に無くなったとしても治療を止めないで下さいね。
他の病気に罹る可能性が高くなってしまう白点病
白点病になると金魚が大暴れして鱗が剥がれ、体が傷つくので傷口から他の細菌が入り込むなどして病気に罹りやすくなってしまう可能性が高くなってしまいます。
さらにウオノカイセンチュウは魚の体の表面を削り取って食べているので体の表面にある膜も削り取られてしまいます。
この記事でも説明していますが金魚の体の表面に張っている膜は金魚の体を病気から守っているのでその膜が削り取られてしまうと一気に病気に罹りやすくなってしまいます。
白点病の治療方法
白点病を治療するためにはウオノカイセンチュウを水槽から取り除く必要があります。
治療するためには大体10日程かかります。
なぜ10日もかかるのかというとウオノカイセンチュウは金魚の体に寄生している時金魚の体を食べるために金魚の体に入り込んでいる状態なので薬が効きにくいからです。
さらにウオノカイセンチュウの成虫は薬に対して強いので成虫が魚の体を離れて繁殖をし、成虫がいなくなり子供だけになった時に駆除するというやり方を何回か繰り返す必要があります。
初期症状の治療方法1 水替えをする
ウオノカイセンチュウを物理的に水槽の外に追い出すシンプルなやり方です。
水替えは普段通り3分の1水を変えるようにして下さい。
水槽の水を一気に変えてしまうと環境が大きく変わってしまうことになるので白点病で弱っている金魚にトドメをさすことになってしまいます。
初期症状の治療方法2 塩浴をさせる
塩浴はほとんどの病気の初期症状に非常に効果的です。
初期・末期症状の治療法3 水槽の温度を上げる
ウオノカイセンチュウは25℃以下の低温を好むため水温を30℃弱にあげることでウオノカイセンチュウに対して適した温度ではなくなります。
さらに水温を上げることでウオノカイセンチュウの繁殖スピードが普段より早くなります。
え?繁殖スピードが早くなったら逆に金魚の病気が進行してしまうのでは。と考える方もいるかもしれませんが、大丈夫です。
ウオノカイセンチュウの繫殖スピードが早くなると十分に成熟できずに成虫になってしまう個体が増え、ウオノカイセンチュウが全体的に弱体化します。
それだけでなく、繫殖スピードが上がると白点病は一度治ったように見えるの章で説明したサイクル(魚の体から繁殖のために成虫が離れるサイクル)が早くなるので薬に弱い子供を短時間で駆除しやすくなります。
温度を上げる時は金魚の負担にならないようにヒーターを使って一日1℃のペースで温度を上げましょう。
初期・末期症状の治療法4 投薬をする
私はメチレンブルーを使って白点病の治療を行ったのでここではメチレンブルーでの治療方法を紹介します。
使い方は水6~7.5リットルに対してメチレンブルー5mlを少しずつ投薬してよく混ぜます。
メチレンブルーを使用しての治療には注意点があります。
メチレンブルーを使用する際に気を付けるべき注意点
メチレンブルーを使用する際の重要な注意点は二つあります。
注意点の一つ目はメチレンブルーの容器の後ろに書いている【使用上の注意】<取扱い上の注意>にも書いているのですが、この薬を入れると水草が枯れてしまうことがあります。なのでメチレンブルーを使用する時は水草の入っていない水槽で使用するようにしましょう。
二つ目は砂利やエアレーション(ぶくぶく)のチューブなどが青色に着色されてしまいます。
洗ってもなかなか取ることができないので初めから着色されてもいい用品を使って治療をすることをオススメします。
私はこの注意事項を見ないで治療をしてしまい、水草は偶々入れていなかったので良かったのですが、エアレーションのチューブが青色になってしまいました。
恐ろしい病気!白点病の予防方法
白点病は金魚や金魚以外の魚の一般的な病気なので予防方法もあまり特殊な方法ではありません。
普段からの定期的な水替えやヒーターを使って温度を一定に保つことが重要です。
他にはお店で買う時に同じ水槽に白点がある魚がいないか確認するなど些細なことを普段から心がけましょう。
最後に
ウオノカイセンチュウは水中に常在しているので完全な駆除は無理なのですが普段から水槽を綺麗に保つことを心掛けてウオノカイセンチュウが増殖することを抑え、白点病に金魚が罹らないように頑張りましょう。
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