こんにちは。
ハルです!
今回は今年(2022年)に購入したネパレンシスの産卵セットを組むまでの様子を紹介します。
購入したネパレンシスの紹介はこちらの記事で紹介しています。
今回紹介するのは今年購入したタワン産以外の全てのネパレンシスの産卵セットになります。
ネパレンシスは多産種であり、去年は60個程の卵を取ることができています。
産卵セットは一般的な日本のクワガタと比べるとかなり違う部分が多くてネパレンシス自体すごくクセのあるクワガタです。
クセがあるとはいえ飼育方法をしっかり覚えておけば初心者でも飼育できる種類なのでまだ飼育したことのない方は是非飼育してみて下さい。
ネパールコクワガタ(ネパレンシス)の産卵セットはどうやって組むの?産卵セットの組み方
先程日本のクワガタと産卵セットの組み方に違いが多いと説明したのでここで産卵セットの組み方が知りたくなっているはずの皆様に産卵セットの組み方を紹介していこうと思います。
そもそもネパレンシスは他のクワガタに比べ、休眠期間がかなり長いので他のクワガタよりも長い時間しっかりと休眠させて成熟した個体をブリードしましょう。
ネパレンシスが成熟するまでにかかる期間は羽化から約半年です。
ネパレンシスは低温で休眠させる必要があり産卵セットも低温で組む必要があるのでワインセラーが必要になります。
休眠させている間に産卵セットに使う物を準備しておきましょう。
産卵セットの準備物
・クリアスライダーラージ
・ペレット
・止まり木(転倒防止)
・少し劣化したカワラ菌糸ブロックもしくはカワラ菌糸ビン
準備する物に劣化したカワラ菌糸ビンと書きました。ここが少し重要でネパレンシスは産卵の際に劣化した菌糸ビンを好みます。
なのでカワラ菌糸ビンは産卵セットを組む1ヵ月程前に準備して1ヵ月常温の部屋において劣化させておきましょう。
半年休眠させたらクワガタをペアリングさせます。ペアリングに関してはこちらの記事で紹介しているのでやり方が分からない方はご覧ください。
ペアリングが成功したことを確認した後はいよいよ産卵セットを組んでいきましょう。
産卵セットはとても簡単で飼育ケースにペレットを入れて加水し、蓋を開けた菌糸ビンに♀が潜りやすいように穴を開けて飼育ケースに横向きに入れます。
そして止まり木を入れて♀を入れます。普通に♀を入れるだけでもいいですし、私がよくするように穴に♀の頭を入れて産卵を促してもいいと思います。
実際にネパールコクワガタ(ネパレンシス)の産卵セットをたくさん組んでみると・・・
ではいよいよ産卵セットを組んでいきましょう。
今回は4セット組んでいきます。
まず最初に産卵セットを組んだ個体はネパール トゥリスリ産の個体です。
この♀の詳細
羽化日 2021年8月下旬
後食日 2022年4月上旬
種親 ♂68㎜、♀45㎜
累代 WF2
今回掛け合わせた♂ 68㎜
この子は♂とかなり仲良くしていたので期待ができます。
2022年6月10日 産卵セットを組んで♀を投入しました。
この状態で自分から菌糸ビンに潜っていけば成功です。
今回はしっかり潜って行ったので成功です。
成功だと思っていたのですが2日後には菌糸ビンから出てきてしまいました。
しっかり成功した場合は1ヵ月程出てこないのですが…
この後3日程ケース内をうろうろしてゼリーを食べた後もう一度自分から潜って行きました。
その後2週間程経った6月24日に菌糸ビンの側面から卵を確認することが出来ました。
丁寧に1つの穴に1つずつ卵が埋め込まれています。この時点で側面から合計10個の卵が確認できました!
残りの3匹に関しては3つ同じ日に一気に産卵セットを組みました。
まず2匹目のネパール トゥリスリ産の個体の産卵セットの様子です。
この♀の詳細
羽化日 2021年11月下旬
後食日 2022年5月上旬
種親 ♂68㎜、♀45㎜
累代 WF2
今回掛け合わせた♂ 68㎜
最初に紹介したトゥリスリ産の個体と兄弟で同じ♂と掛け合わせました。
2022年6月27日 産卵セットを組みました。
少し潜るそぶりを見せたのですが数時間後に出てきてしまいました。
このままでは失敗なのでしばらく様子を見て今後どうするか決めようと思います。
次にチベット産の個体を見てみましょう。
この♀の詳細
羽化日 2021年8月上旬
後食日 2022年4月中旬
種親 ♂55㎜、♀フリー
累代 WF1
今回掛け合わせた♂ 61㎜
ご覧の通り菌糸ビンに入った様子はなく、♀はゼリーを食べて近くに潜ってしまっていました。
最後に紹介するのはネパール ダンチェ産の個体です。
この♀の詳細
羽化日 2021年10月上旬
後食日 2022年2月下旬
種親 ♂フリー、♀フリー
累代 WF1
今回掛け合わせた♂ 70㎜
今まで紹介した個体の中で1番大きな♂と掛け合わせているので次世代に期待ができます。
なんと!潜ってくれたのですが次の日に引き返してきて入り口でじっとしているので写真でも分かる通り穴から足が見えています。
成功なのか失敗なのか1番微妙です。
ちなみに数ヶ月後に割り出しをしましたがことごとく4ケース全てから卵が1つも取れないという大失敗をやらかしました
最後に
今回はネパレンシスの産卵セットを組む様子を紹介しました。たくさんの産卵セットを一度に組んだので個人的には楽しかったです。
今休眠中のネパレンシスの産卵セットを組む様子を第二弾で紹介しようと思うので楽しみにお待ちください。
去年飼育したネパレンシスの記事もありますのでそちらも是非ご覧下さい。
ネパールコクワガタ(ネパレンシス)の幼虫~成虫までの飼育記が見たい方はこちらの記事をご覧ください。
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