クワガタ飼育で弱々しい子が生まれてしまう!近親交配・近交弱勢とは?

こんにちは。

ハルです!

今回はクワガタやその他の生き物で起こる近親交配・近交弱勢について紹介します。

学校で習っても分からない!そんなあなたをハルがお助けします!この記事を読んで近親交配・近交弱勢を完璧にして下さい。

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目次

クワガタ飼育で起こる近親交配とは?

まずは近親交配に関して解説します。

近親交配というのは血の繋がった個体同士、つまり兄弟間や親と子が交配することを言います。

近親交配をすると色々と問題が起こってしまうのですがその問題がこれから紹介する近交弱勢累代障害と呼ばれるものです。

近親交配をすると近交弱勢を引き起こしてしまうので人間でも兄弟での結婚は禁止されていますよね?

法律で禁止するほどこれから紹介する近交弱勢と累代障害は恐ろしい物なのです。

クワガタ飼育で起こる近交弱勢とは?

では先ほど紹介した近親交配をすると起こる問題である近交弱勢について解説します。

近交弱勢とは近親交配によって生まれてきた子が親よりも弱々しくなって生まれてきてしまうことです。

詳しく説明すると少し難しい話になってしまいますが知りたい方は離脱しないで頑張って下さい。

私も頑張って説明します。

生き物には遺伝子があり、その遺伝子には顕性遺伝子(優性遺伝子)、潜性遺伝子(劣性遺伝子)があります。

haru

私が高校生の時は優性遺伝子、劣性遺伝子で習ったのですが今は顕性遺伝子(優性遺伝子)、潜性遺伝子(劣性遺伝子)に言い方が変わっているそうです

なのでこのブログでもここからは顕性遺伝子、潜性遺伝子で説明しようと思います。

顕性遺伝子(優性遺伝子)…生物の形質として発現する方の遺伝子のこと

潜性遺伝子(劣性遺伝子)…その反対に隠れている形質の遺伝子のこと

これは中学3年生で「メンデルの法則」を習った時に出てくる言葉だと思います。

haru

メンデルの法則を習った方はそれを思い出しながら見て下さいね

例えばRRの遺伝子とrrの遺伝子があり、RRが顕性遺伝子、rrが潜性遺伝子だとします。

RRの遺伝子を持った個体とrrの遺伝子を持った個体を掛け合わせると次世代の子供、つまりF1世代の遺伝子はRrとなります。

これは親からもらう遺伝子は半分ずつなのでRRの親からRを、rrの親からrを1つずつもらい、Rrとなるのです。

このRRやrrのように同じ遺伝子の組み合わせのことをホモと言い、Rrのように違う遺伝子の組み合わせのことをヘテロと言います。

ホモ…同じ細胞内に同じ遺伝子が対になって存在すること

ヘテロ…ホモの反対(同じ細胞内に異なる遺伝子が対になって存在すること)

顕性遺伝子がホモで存在している時(RR)の時はそのまま何のひねりもなく顕性遺伝子の特徴が発現します。

潜性遺伝子がホモで存在している時(rr)の時も何のひねりもなくシンプルに潜性遺伝子の特徴が現れます。

ただし、Rrのようにヘテロで存在している時は顕性遺伝子の特徴が表れます。

haru

ホモの時は顕性でも潜性でも関係なくそのままその遺伝子が発現します
ヘテロの時は顕性遺伝子が発現します

近交弱勢というのはこのヘテロで存在している”r”のような潜性遺伝子が兄弟などの遺伝子が近い個体通しでの交配をすることでホモ、つまりrrの組み合わせとなり目に見える形となって現れた時に病弱だったり体が変形していたりと潜性遺伝子として隠れていた有害な形質が現れることです。

このように本来あまり表に出てくるはずのなかった隠れた有害な遺伝子が表に現れることで近交弱勢というものが起こってしまいます。

そのまま兄弟間での交配を続けるとどんどん有害な形質が発現していき、絶滅のリスクが高まってしまします。

haru

隠れていた有害な潜性遺伝子が近親交配によってホモとなり、表に現れてしまうことで近交弱勢が起こってしまう…

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最後に

今回は近交弱勢・累代障害について紹介しました。

このブログでよく紹介しているクワガタの飼育にも役立つ知識だし学生の皆さんは学校のテスト対策に役に立つこともあるかもしれません。

この記事にたどり着き勉強したあなたならもう心配する必要はありません。堂々と分からない人に教えてあげて下さいね。

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