クワガタの幼虫が暴れる?落ち着きのない幼虫の対処法

こんにちは。

ハルです!

クワガタの幼虫を飼育している方にとって「暴れ」は原因によって対処法が変わるし、幼虫の体重は落ちるしでよく悩まされるクワガタの行動の一つだと思います。

私もよく悩まされてます。(;^ω^)

ということで今回はクワガタの幼虫によくある「暴れ」と呼ばれる行動について説明します。

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目次

そもそもクワガタの幼虫の暴れとは?

クワガタの幼虫が飼育ケース内を動き回り、土をかき混ぜる行動のことを「暴れ」と呼びます。カブトムシも暴れるのかもしれませんが、私は見たことがないです。

暴れた幼虫はケース内を動き回るので体重が減少します

クワガタは成虫になるともう成長することはなく、幼虫の時にどれだけエサを食べて体重を増やしたかどうかで成虫になった時の大きさが決まるので体重の減少は大きなクワガタを育てたい人にとっては非常に困ります。

さらに幼虫が暴れると体重が減少するだけでなく、★になる恐れや羽化不全の可能性が高くなります

暴れることで起こる問題

・幼虫の体重が減少する

・幼虫の体重が減少する=成虫になった時の大きさが小さくなる

・羽化不全を起こす可能性が高くなる

幼虫が暴れている?暴れていない?見分け方

暴れという行動がどのようなものなのか分かったところで暴れている場合と暴れていない場合の見分け方を紹介しようと思います。

暴れている時の特徴

・土に空洞がたくさんできる

・土が上に押し出されてフタの隙間から土が溢れてくる

・毎日幼虫のいる場所が全然違う

・菌糸ビンがかき混ぜられたようになっている

暴れている特徴としてはこのような特徴が挙げられます。今から詳しく紹介していきます。

土に空洞がたくさんできる

幼虫が通ると、ある程度土に水分が含まれている状態であれば幼虫が通った部分に空洞ができます。

幼虫が暴れると当然いつもより空洞も多くなります。なので普段より不自然に幼虫が通った跡が多い場合は暴れを疑ってみましょう。

土に水分があまり含まれていない場合は空洞はできません。

暴れとは違い、居食いいぐいという寧ろ空洞ができている方が良いパターンもあります

良い空洞・悪い空洞、居食いとは?

クワガタが空洞を作っていることが寧ろいい状態の場合もあります。

居食いと呼ばれるいい状態の空洞はクワガタが移動しながらエサを食べるのではなく、同じ場所に留まってエサを食べていることでできる空洞です。

この状態は同じ場所に留まってエサを食べているので暴れとは真逆の状態です。

つまり暴れとは違い、クワガタが大きくなりやすい非常に良い状態ということです

居食いと暴れの見分け方

居食い・・・留まってエサを食べており幼虫が自分の周りを糞で固めながらエサを食べているので幼虫の周りが湿っている

留まっているので空洞が一ヶ所だけ

暴れ・・・常に移動し、あまりエサを食べることなく移動しているので幼虫の周りの土に糞が混ざってなく、乾燥している

動き回っているので空洞が至る所にある

土が上に押し出されてフタの隙間から土が溢れてくる

この見分け方は先ほど紹介した空洞ができたことによって土が上に押し上げられ、フタの隙間から土が溢れたりケースの上の方を幼虫が暴れることで土が溢れ出てくるパターンです。

ただ普通に幼虫がケースの上の方を通って土が溢れたり、盛り上がったりすることもあるのでそれほど暴れを正確に見分けることはできません。

毎日幼虫のいる場所が全然違う

見た目ではこれが一番分かりやすいかもしれません。ただ毎日ケースを確認しないといけませんが…

それに毎日動き回っているからといって暴れとは限りません。例えば菌糸ビンに移し替えた時など環境が変わった場合などは数日落ち着かずに動き回ることもあります。

菌糸ビンがかき混ぜられたようになっている

菌糸ビンで飼育している場合にしか使えない見分け方ですが、この見分け方が一番確実です。

ただ最初のうちは普通に幼虫が通った跡なのか暴れて幼虫が通った跡なのか分からないので写真付きで解説します。

まずこちらが暴れていない通常の状態の菌糸ビンです。幼虫が菌糸を食べると糞が混ざるのでこの写真のようにこげ茶色っぽくなり、水分も含まれている土になります。

そしてこちらが問題の暴れている菌糸ビンになります。幼虫が嚙み砕いて通ってだけなので土の色は薄茶色で見た感じ食べたというよりは白い菌糸の欠片がところどころ残っており、粉砕した菌糸の破片をそのまま詰めたような見た目をしています。

幼虫が暴れる原因

幼虫が暴れる原因

・酸素不足

・菌糸の劣化

・病気

・エサを変えたことで起こる拒食による暴れ

・蛹になるための場所探しや蛹になる直前で菌糸を嫌っている

などが考えられます。暴れを放置してしまうと幼虫の体重が減少したり、羽化不全に繋がってしまうので状況に応じて対策が必要です。

暴れの対処法1 酸素不足が原因の場合

酸素不足が原因の場合は酸素を求め、上に上がってくるケースが多いので幼虫が暴れながら上がってきた場合はまず酸素不足を疑いましょう。

特に菌糸ビンで幼虫が暴れると・・・

                  菌糸ビンで幼虫が暴れる

                      

                菌糸がかき混ぜられる(破壊される)

                      

             菌糸も生き物なので当然再生しようとする

                      

         菌糸の再生に大量の酸素を使って大量の二酸化炭素を放出する

                      

          ケース内が酸欠になって二酸化炭素が原因で熱が発生する

                      ↓

           熱を嫌い、酸素を求めることで幼虫がさらに暴れる

                      

             また菌糸が破壊され再生しようとする

菌糸ビンの場合はこのような悪循環を起こしてしまうので早めに対策を取る必要があります。

対策としては酸素をケースに入れてあげる必要があるのでビンの蓋の穴を大きくする、ビンを逆さまにするなどがあります。

酸欠による暴れの対処法

・飼育容器の空気穴を増やす

・菌糸ビンを逆さまにする(二酸化炭素は空気より重いので逆さにすることでビンの外に排出される)

・菌糸ビンで暴れを起こした場合は先ほどの悪循環をさせないためにマットに移し替える

暴れの対処法2 菌糸の劣化が原因の場合

この場合は新しい菌糸ビンに移し替えましょう。

暴れの対処法3 病気

酸素不足の時の対処法を試してみても暴れるようであれば病気の可能性もありますが私は病気で暴れたクワガタを見たことがないので対処法は分かりません。

暴れの対処法4 エサを変えたことで起こる拒食による暴れ

拒食による暴れの対処法

・エサを変えた時に数日普段より温度を低めにしておく

・2本目以降の菌糸ビンを1本目の菌糸ビンと同じメーカーの同じ商品を使う

・・菌糸ビンの交換の時に古い菌糸ビンの土や幼虫の糞を幼虫の周りにかけてあげる

この3つをしっかりやると基本的には拒食による暴れは無くなりますが、ニジイロクワガタはこの3つをやっても暴れることが多く、大体1週間~2週間ほどおいておくと暴れが収まることが多いです。

暴れの対処法5 蛹になるための場所探しや蛹になる直前で菌糸を嫌っている

暴れの原因としてはこれが一番多いです。でもこれが一番健康的な暴れ方なので他の原因で暴れているより安心できます。

蛹になる直前の体の色が黄色っぽくなってきた3令幼虫に起こります。

対処法

・少し様子見をしてみる

・マットに変える

などの方法があります。

私はマットに移し替えることが多いです。

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最後に

今回はクワガタを飼育する時によく悩まされる暴れについて紹介しました。

皆さんもクワガタが暴れた時に是非この記事を参考にして暴れの対策をしてみて下さい。

暴れの代表格とも言えるニジイロクワガタの飼育方法をこちらの記事で紹介しているので是非ご覧ください。

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