ニジイロクワガタの飼育方法!卵~成虫まで全て解説

こんにちは。

ハルです!

今回はニジイロクワガタについて産卵・幼虫・蛹・成虫など様々なことを詳しく説明します。

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目次

ニジイロクワガタの基本情報

ニジイロクワガタは緑と赤がメインの綺麗な色のクワガタで育てやすいのでとても人気のあるクワガタです。

顎(ハサミ)の形がクワガタというよりはカブトムシに似ている形をしています。最近では赤色の強い個体や緑色の強い個体、紫色の個体や青色の個体、光沢の強い個体など様々な個体が安い価格で出回っています。

和名:ニジイロクワガタ

学名:Phalacrognathus muelleri

分類:コウチュウ目クワガタムシ科ニジイロクワガタ属

分布:オーストラリア クイーンズランド州

寿命:1~1年半

飼育温度:22℃~26℃

冬眠:しない

ニジイロクワガタの飼育方法

ニジイロクワガタを飼育したい皆さんにとって特に重要な情報はここからですよ!まだまだニジイロクワガタに関して有益な情報を紹介します。

まずはニジイロクワガタの成虫を飼育するための準備物から紹介します。

ニジイロクワガタの成虫を飼育するために必要な物

・飼育ケース

・昆虫ゼリー

・床材(土、木くず)

・止まり木

・霧吹き

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後は飼育ケースに土、止まり木、ゼリーを入れて霧吹きをして蓋を閉めるだけで完成です。

本当に簡単なのでこれくらいの説明で終わらせてますがもっと詳しく知りたい方は上の記事をご覧ください。

温度は25℃前後で管理します

ニジイロクワガタをブリードしたい人に向けた繁殖方法

ニジイロクワガタは比較的飼育が容易な種類なので簡単に繁殖させることができます。

ここではそんなニジイロクワガタのブリード方法を解説していきます。

ニジイロクワガタを産卵させるために用意するもの

用意する物

・マット(産卵1番)

・飼育ケース

・エサ(プロゼリーなどの昆虫ゼリー)

・止まり木(私はいつも鉢底ネットで代用しています)

・霧吹き(100均のものでいい)

・成熟した成虫ペア

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オンラインペットショップ-haru powered by BASE クワガタムシをメインに販売をしているペットショップです。産卵方法、幼虫飼育、成虫飼育の方法などお気軽に質問してください。ブログの方にも情報を載せていますので良け...

ニジイロクワガタだけでなくどのクワガタでも成熟している個体をペアリングさせないと卵を産まない・産んだとしても無精卵など問題がたくさんでてくるので成熟した個体をペアリングさせることが1番重要です。

↑このような問題を避けるためにニジイロクワガタの場合は羽化から最低3ヵ月経っている個体(確実にたくさん卵を取りたい場合は5~6ヵ月経った個体)を使うと一番良いです。

ペアリング(交尾)の方法

用意した個体を同じケースに入れてペアリングさせます。

直接交尾を確認することができれば2~3日そのまま様子を見てから♂と♀を別々のケースに入れます。

もし直接交尾を確認することができなければメイトガードと呼ばれる♂が♀を守る行動をとっているかを確認します。

↓このように♂が♀の上に乗ったり、近くで♀を守るような行動(メイトガード)をしていたら2~3日様子を見て♂と♀を別々のケースに分けます。

♂とは別のケースに分けた♀に1週間ほどプロゼリー(高たんぱくゼリー)を与えて産卵の体力をつけさせます。

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ここまで終わったらいよいよ産卵セットを組んでいきます。

産卵セットの組み方

いよいよ産卵セットを組んでいきます。

STEP
マットの水分量を調節

手で握った時に水分が滲み出るなら水分が多すぎます。

逆に握った時にパサパサで崩れるなら水分が少なすぎるので水分を調節する必要があります

STEP
飼育ケースにマットを詰める

マットの水分調節が終わったらクリアスライダーにそのマットを8割くらいまで固詰めします。

STEP
ゼリー・止まり木・♀を入れる

最後に止まり木・ゼリー・♀を入れて完成です。

産卵セットを組む時に重要なことは微粒子マットを使うこと

なぜ微粒子マットを使うのかというとニジイロクワガタはマットを固く詰めていないと産卵しないのですが普通のマットを頑張って固く詰めても粒子の一つ一つが大きいせいでどうしても隙間ができてしまい、固く詰めたつもりでも実はできていません。

微粒子マットを使うと粒子が細かいので隙間がなくなり固く詰めることができます。

この時にマットの水分量も重要です。手で握った時に水分が滲み出るなら水分が多すぎます。逆に握った時にパサパサで崩れるなら水分が少なすぎるので水分を調節する必要があります。

↓クリアスライダーに水分量を調節した産卵1番を入れて固く詰め、止まり木・ゼリーを入れて完成です。

産卵させるために重要なこと

・羽化してから最低3ヵ月以上は経っていて十分成熟している個体を使用する(たくさん卵を取りたい場合は5~6ヵ月経ってる個体を使用するとたくさん卵が取れる可能性が高くなる)。

・ペアリングは数日間♂と♀を同じケースに入れる同居ペアリングが良い。

・同居ペアリングが終わった後は一週間程♂と♀を別々のケースに移し、♀に高たんぱくゼリーを与えて産卵の体力をつけさせる。←こうすることで無精卵が少なくなる。

・産卵セットを組む時に使うマットは微粒子マットが良い(微粒子マットがない場合は普通のクワガタ用のマットをふるいにかけたマットでも産卵します)。

・産卵セットのマットはなるべく固詰めした方がたくさん産卵する。

・温度は22℃~25℃に設定するとよい。

幼虫飼育

組んだ産卵セットはなるべく卵ではなく幼虫で回収した方がやりやすいし、親から子への酵母菌の譲渡もうまくいき、幼虫の成長が良くなるので産卵セットを組んでから1ヵ月~2ヵ月で割り出しをします

親から子への酵母菌の譲渡に関しての説明は蛹の説明(この下↓)でしています。

回収した幼虫はマットより菌糸ビンに入れた方が大きくなり、管理もしやすいので私はいつも菌糸ビンに移し替えています。

幼虫はマットでもヒラタケ系やカワラ系の菌糸ビンでも育つ。(私のオススメは成長が良く、管理が楽なヒラタケ系の菌糸ビンです。

菌糸ビンで育てる時はコスパを考えると菌糸ビン550CC→850CC、菌糸ビン900CC→900CCというこの二つのやり方がよさそうです。65㎜くらいの大型の個体を生み出したい時は2本目に1400CCを使う方もいるようです。

ニジイロクワガタは3令幼虫になり、蛹になる前や菌糸ビン交換直後に菌糸ビンの中を動き回り、中身をかき混ぜる「暴れ」と呼ばれる行動をするので3令幼虫になり、暴れ始めたらマット飼育に切り替えるというやり方もいいかもしれません。

幼虫が暴れる原因

暴れを放置してしまうと幼虫の体重が減少したり、羽化不全に繋がってしまうので状況に応じて対策が必要です。

↑暴れを起こしていない菌糸ビンです。糞で塗り固められているので幼虫が通った部分は白い菌糸がありません。

↑暴れている菌糸ビンです。先ほどの暴れていない時と比べると幼虫が通った部分が色が薄くパサパサ感があり、白い菌糸が粉々にされたようにところどころに散らばっています。

暴れに関しての詳しい説明は「クワガタの幼虫が暴れる?落ち着きのない幼虫の対処法」という記事で紹介しています。

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蛹になる時に蛹室と呼ばれる蛹になるための部屋を作りますが、その蛹室を菌糸ビンの底に作ってしまうと蛹が出す水分が溜まり、羽化不全が起こりやすくなってしまうので人工蛹室に移し変えた方が良いです。

ただ、まだよくわからないのではっきりしたことは言えないのですが、♀は成虫になった時に菌嚢と呼ばれる内臓を体の外に出して蛹室内でお尻を左右に振っている姿をよく見るのですがその時に蛹室の壁に塗り固めた自分の糞に付いている酵母菌を体内に取り込み、産卵の時に卵にその菌を譲渡するそうなので人工蛹室に移し替えると良くないです。(人工蛹室に移し替えた♀もきちんと産卵しているのでまだよく分かりません。)

蛹になると温度にもよりますが、約50日程度で成虫になります。

蛹を管理するために重要なこと

・菌糸ビンの底に蛹室を作ってしまった場合は底に水が溜まってしまい、羽化不全が多くなってしまうので人工蛹室に移し替えた方がいいです

・人工蛹室に蛹を移し替える時は素手で触らずに移し替える。その時に蛹になって間もない蛹は2週間ほどしてから移し替えるようにする

・蛹になる直前、成虫の体が透けて見える。体が透け始めてから3~4日経つと水分を体から出し始め、蛹の皮が中の成虫に張り付くようになったら次の日には羽化が始まります

・羽化が終わっても体が固まるまでは触らないようにする

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最後に

ニジイロクワガタは比較的飼育が容易で人気のある種類なのでブリードに興味を持って是非この記事を参考にして飼育してみてください。

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