こんにちは。
ハルです!
ネパレンシスを購入したので今回はネパールコクワガタ(ネパレンシス)の産卵方法について紹介します。
・ネパールコクワガタ(ネパレンシス)の産卵セットってどうやって組むの?
・卵全然産まないけどコツとかある?
購入した個体紹介
コクワガタとは思えないほど大きくて艶がすごくきれいなクワガタでした。
ネパレンシスは成熟するのにかなり時間がかかる種類であり、産卵セットを組む際は半年くらいは寝かせた方が良いです。
今回購入したネパレンシスは2021年10月羽化のものを購入したので届いた次の日にはペアリングをさせました。
産卵セットの組み方
ネパレンシスは少し温度管理などにクセがありますが、産卵の条件をそろえることができれば一回でたくさんの卵を産みます。
ネパレンシスは低温種なので、産卵セットも低温で管理する方が爆産します。
低温で管理する際に必須級の役割を果たすクワガタ飼育に適したワインセラーの選び方はこちらの記事で紹介しています。
私が使っているワインセラー
カワラ菌糸に産卵するのでカワラ菌糸ビンを用意しましょう。
2021年6月29日 カワラ菌糸ビンに穴をあけ、♀の頭をそこに入れました。
今回は大夢Kの1400㏄を使っています。
産卵に適した条件であればそのまま潜って行き、下の写真のように菌糸ビンの前におがくずが山積みになりますが、条件が整っていない場合は♀は潜ることなく出てきてしまいます。
ちなみに今回(6月29日)は潜ってくれませんでした。結局潜ってくれたのは8月9日…
割り出し
9月6日 少し早いけど幼虫になるまで待ちきれなくて採卵しました。{採卵を行った後に知ったのですがオウゴンオニやタランドゥスといったカワラ産卵系以外には採卵はあまり行わない方がいいそうです。
特にネパレンシスなどのドルクス属は♀が産卵の際に菌嚢(きんのう)と呼ばれる内臓から卵周辺のマットや卵の表面に酵母菌を付着させ、子への譲渡が行われますが、採卵をしてしまうとこの譲渡がうまくいかず幼虫の生育が遅れたりすることがあるので割り出しは孵化が確認できてからしばらくの方がいいとヤフオクで幼虫を購入してくださった方から教えて頂きました。}
結果60個もの卵を取ることができました!!!!!!
ネパレンシスの卵をたくさん取るコツ
・羽化してから半年近く寝かせて十分に成熟した個体を使用する。
・ペアリングさせた♀をすぐに産卵セットに入れるのではなく1ヵ月ほど高たんぱくゼリーを食べさせて産卵に備えさせる。
・カワラ菌糸を使用する。(できれば1ヵ月ほど放置して劣化させたものを使う)
・温度は19~23°ほどで管理する。
・オウゴンオニやタランドゥスといったカワラ産卵系以外には採卵はあまり行わない方がいいです。特にネパレンシスなどのドルクス属は♀が産卵の際に菌嚢(きんのう)と呼ばれる内臓から卵周辺のマットや卵の表面に酵母菌を付着させ、子への譲渡が行われますが、採卵をしてしまうとこの譲渡がうまくいかず幼虫の生育が遅れたりすることがあるので割り出しは孵化が確認できてからしばらくの方がいいです。
幼虫飼育
取れた幼虫はヤフオクで【haru】という名前で出品中です‼ ☜完売しました。
今回取れたネパレンシスの幼虫です。
取れた幼虫達は4匹手元に残し、他の幼虫はヤフオクで販売しました。
手元に残した幼虫は菌糸ビンに投入しました。
2021年11月25日 幼虫を菌糸ビンに投入しました。 9月に孵化した幼虫達なので2令幼虫になっていました。
この幼虫も2令幼虫になっていました。
この2匹はまだ1令幼虫でした。
1ヵ月ほどカワラ菌糸ビンが用意できずにマットで管理していましたが今回フォーテック様のG-POTカワラ850㏄に投入しました。
ネパレンシスの幼虫はカワラ菌糸を好みますが、カワラ菌糸が品切れになって購入できない場合や届くまでの間マットで管理することもできます。
初令幼虫を管理する時の注意点は初令幼虫は小さいので些細な水分でも溺れてしまい、死んでしまうので少し水分を少なめにしておいた方がいいです。
他にも注意する点として初令幼虫の管理は発酵が浅く、無添加の方がいいです。
ネパレンシスはヒマラヤ系ドルクスなのでマットの発酵具合は人により意見が異なりますが、発酵が浅い物をオススメします。
さらにプリンカップなどで管理する時は固めにマットを詰めた方がいいです。理由は幼虫はエサを食べる時に営巣しますが、マットがしっかり詰まっていないと営巣が難しく、食事がうまくできない場合があります。
ネパレンシスの初令幼虫飼育で注意する点
・オウゴンオニやタランドゥスといったカワラ産卵系以外には採卵はあまり行わない。
・カワラ菌糸で飼育をする。
・カワラ菌糸ビンを用意するまでの間マットで管理することもできるが発酵が浅く、無添加の物を使用する。
・初令幼虫は些細な水分でも溺れてしまうので水分は少し少なめにする。
・プリンカップなどに入れてマットで管理する際にはマットを固めに詰める。
・温度は18~22℃くらいの間で管理をするのがベスト! 24℃ぐらいまでなら無事に飼育できる。
最後に
今回はネパレンシスについて紹介しました。最近値段が安くなってきているので飼育したいと思う方も多いと思います。飼育する際に是非この記事を参考にして飼育してみて下さい。
13ヵ月かけて羽化してきてくれたので記事を更新しました!皆さんお待ちかね!今回紹介した幼虫がどうなったのか知りたい方は是非ご覧ください。
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