こんにちは。
ハルです!
今回は私がアクアリウム水槽に苔取りのために入れて飼育している熱帯魚である「サイアミーズフライングフォックス」の飼育方法を解説します。
サイアミーズフライングフォックスは初心者でも飼育することができる苔取りの魚として人気の熱帯魚なので是非この記事を読んで飼育してみて下さいね!
この記事を読んで欲しい方
・これから熱帯魚を飼う方
・熱帯魚飼育初心者の方
・サイアミーズフライングフォックスを飼いたいと思っている方、飼い始めた方
初心者にオススメの熱帯魚!サイアミーズフライングフォックスとは?
和名:サイアミーズフライングフォックス
学名:Crossocheilus siamensis
分類:コイ目コイ科
体長:最大約12㎝
分布:タイやマレーシアなどの東南アジア
寿命:約8年
価格:200円~400円
飼育難易度:低い
サイアミーズフライングフォックスは価格も約200円~400円前後と安く、丈夫で飼育しやすいので飼育難易度もかなり低い初心者向けの熱帯魚です。
私も熱帯魚飼育経験0の状態で1番最初に飼育した熱帯魚がサイアミーズフライングフォックスでしたが本当に簡単に飼育することができました
壁や岩に張り付いて苔を食べる姿が本当に可愛いので苔取りの熱帯魚としてすごくオススメです。
サイアミーズフライングフォックスは厄介な黒髭コケを食べてくれる
サイアミーズフライングフォックスは色々な種類の苔を食べてくれる優秀なお掃除屋さんです。
中でも特に黒髭コケと呼ばれる黒色の苔を食べてくれる部分が魅力的です。
黒髭コケは人の手で掃除しようとするとかなり落ちにくく、厄介な苔なうえに他の苔を食べる熱帯魚もほとんど食べません。
なのでその黒髭コケを食べてくれるサイアミーズフライングフォックスはこれだけでもとても重宝されます。
ただし、黒髭コケはあまり美味しくないのか優先的には食べません
さらにサイアミーズフライングフォックスはアオミドロなどの糸状の苔も好んで食べてくれます。
サイアミーズフライングフォックスはアオミドロや黒髭コケなどを食べてくれる
1番よく食べてくれるのはアオミドロなどの糸状の苔です
サイアミーズフライングフォックスによく似た仲間のシルバーフライングフォックス
シルバーフライングフォックスはサイアミーズフライングフォックスによく似ていますがその名の通り銀色の体にお尻の近くにある黒い模様が特徴的な熱帯魚です。
サイアミーズフライングフォックスと同様にアオミドロや黒髭コケなどの厄介な苔を食べてくれますが、その苔取り能力はなんとサイアミーズフライングフォックス以上です。
個人的に見た目はサイアミーズの方が好きですが、苔はシルバーの方がよく食べるので苔に悩まされている方にはこちらの方がオススメです
サイアミーズフライングフォックスを飼育する前に知っておくべき注意点
サイアミーズフライングフォックスは丈夫で飼育しやすい初心者向けの熱帯魚ですが、飼育前に知っておいて欲しい注意点が3つあるので解説します。
この3つの問題のせいでGoogle検索でサイアミーズフライングフォックスと検索すると予測変換に「サイアミーズフライングフォックス 後悔」「サイアミーズフライングフォックス 最悪」などのキーワードが上位に表示されます笑
後悔しないためにもこの3つは抑えておいてください。
サイアミーズフライングフォックスを飼育する前に知っておくべき注意点3つ
・成長速度が驚くほど早い(巨大化する)
・大きくなると苔を食べなくなる
・縄張り意識が強い
成長速度が驚くほど早い(巨大化する)
サイアミーズフライングフォックスは成長速度が恐ろしいほど早く、最大12㎝にもなります。
私の家のサイアミーズフライングフォックスは半年で2倍近い大きさまで成長しました
そのため30㎝水槽などの小型の水槽では飼育が難しく、45㎝以上の水槽が必要です。
魚は水槽が小さいとある程度の大きさで成長が止まるので60㎝水槽で飼育した場合約7~8㎝くらいに落ち着くことが多いですが巨大化することに変わりは無いので購入前によく考えるようにしましょう。
大きくなると苔を食べなくなる
サイアミーズフライングフォックスの注意点2つ目は大きくなると苔を食べなくなることです。
多くの方が苔を食べてもらうために購入するサイアミーズフライングフォックスですが大きくなると苔を食べなくなります。
苔を食べずに他の熱帯魚のエサを横取りしたりし始めるので大きくなったら人工のエサを与える必要があります。
苔に見向きもしなくなる時期が来ることを頭に入れて購入しましょう
縄張り意識が強い
最後の注意点は縄張り意識が強いことです。
小さい時は大人しい性格なのですが大きくなるにつれて徐々に狂暴化していき、縄張り意識を持つようになります。
大きくなると縄張り意識を持ってしまうのでサイアミーズフライングフォックスは1つの水槽に1~2匹だけにしましょう
他の熱帯魚を追いかけたり攻撃したりするのでその場合は大きめの水槽を用意するか他の魚の隠れ家となる場所を作るレイアウトを組む必要があります。
サイアミーズフライングフォックスは他の熱帯魚と混泳可能なのか?
サイアミーズフライングフォックスは成長するにつれて狂暴になっていき、縄張り意識を強く持つようになるので小型の熱帯魚とのみ混泳できます。
私の家ではネオンテトラ、ラミーノーズテトラ、ラスボラ・ヘテロモルファ、オトシンクルスなどの小型熱帯魚と混泳させています。
つまり、サイアミーズフライングフォックスより小さくて大人しい熱帯魚は混泳相手に最適です。
サイアミーズフライングフォックスを飼うときに必要な物
ここからはサイアミーズフライングフォックスを飼うときに必要な物を順番に見ていきましょう。
サイアミーズフライングフォックスを飼うときに必ず必要な物
・水槽
・ろ過装置
・ヒーター
・エアーポンプ
・エサ
この他にもあった方が便利な物などもあるので順番に解説していきます。
【サイアミーズフライングフォックス飼育に必要な物】水槽
「言わなくても分かってるわ!」と思われるかもですがまずは水槽を用意しましょう(笑)
水槽のサイズも30、45、60、90㎝サイズと色々あります。
まずは水槽を置く場所と水槽のサイズを考えましょう。
水槽は水や砂利、土や岩などを入れるのでかなり重たくなってしまいます。
本当に想像以上に重たいので机や棚、靴箱の上などに置くとかなり危険で水槽の重みで歪んだり凹んだりする原因にもなるので水槽のサイズが決まったら水槽台も用意しましょう。
水槽は重くて机や棚に置くと危険なので必ず水槽台を用意する
私のように賃貸物件に住んでいる方はペット禁止の場合や水漏れなどの観点から水槽を置くことが禁止の場合があるので特に注意が必要です。
賃貸物件の場合は入居時や水槽設置前に賃貸借契約書を確認する、大家さんに許可をもらうなどしましょう
私は大学生になって一人暮らしの家に入居する際に水槽を置く許可をもらっていました
水槽のサイズは家の広さや水槽を置く場所の幅などから決める方法の他にも例えば私のようにネオンテトラを飼いたい!など最初から飼いたい熱帯魚が決まっている場合は飼いたい種類や数から水槽のサイズを決めても良いかもしれません。
例えばネオンテトラなどの小型の熱帯魚の場合はネオンテトラ1匹に対して1ℓ以上の水が必要になります。
このように水槽の水量に対して魚の数が多すぎると過密状態になり、水がすぐに汚れてしまったり魚にストレスがかかってしまうので水量や飼育する数にも注意して水槽のサイズを選びましょう。
サイアミーズフライングフォックスは巨大化するので45㎝以上の水槽を用意しましょう
【サイアミーズフライングフォックス飼育に必要な物】ろ過装置
サイアミーズフライングフォックスの飼育に必要な物2つ目はろ過装置です。
水槽に続く魚を飼育する時の必須アイテムと言っても過言ではないので絶対に用意しましょう。
私はこのろ過装置を使っています。
値段が高いのが難点ですが、その分ろ過能力は非常に高いのでオススメです。
【サイアミーズフライングフォックス飼育に必要な物】ヒーター
サイアミーズフライングフォックスは熱帯魚なのでヒーターが必要です。
冬に水温が下がってしまうとサイアミーズフライングフォックスが病気になる可能性が高くなってしまうのでヒーターも用意しておきましょう。
私はこのヒーターを使っています。
【サイアミーズフライングフォックス飼育に必要な物】エアーポンプ
水槽内に酸素を供給するエアーポンプも魚を飼育する際に非常に重要なアイテムです。
私は最初水槽にエアーポンプを設置していなくて魚たちが酸欠で次々に突然死してしまったことがありました。
酸欠を起こさないためにも絶対に設置しましょう。
私が使っているエアーポンプです。
【サイアミーズフライングフォックス飼育に必要な物】エサ
サイアミーズフライングフォックスは主に苔を食べるので苔が生えていればエサを与える必要はありません。
しかし、水槽立ち上げ直後のような苔が生えていない環境ではサイアミーズフライングフォックスにエサを与える必要があります。
人工のエサとしてはこのエサがオススメです。
サイズが大きくなってくるとメインの熱帯魚用のエサも食べていました。
苔と他の魚のエサのおこぼれで十分成長しているので苔が生えてきたらエサは気にしなくて問題ないです
さらにサイズが大きくなって苔を食べなくなったら人工のエサを与えましょう。
サイアミーズフライングフォックスを飼う手順
サイアミーズフライングフォックスは苔取り要員なのでメインの熱帯魚を入れる前に少し早めに水槽に導入します。
その手順を今から解説します。
先ほど紹介した必須アイテムやその他レイアウトに必要なソイルや岩、水草、照明などのアイテムを準備しましょう。
水槽台と水槽を設置し、レイアウトを完成させましょう。
水槽のレイアウトが完成したら2週間水質を安定させましょう。
この記事で私はオトシンクルスやサイアミーズフライングフォックスなどの苔を食べてくれる魚を入れました。
元気なサイアミーズフライングフォックスの選び方
サイアミーズフライングフォックスは飼育前の準備が非常に重要なのでここまでの入念な準備の最後の仕上げとして元気なサイアミーズフライングフォックスを選びましょう!
サイアミーズフライングフォックスの選び方
・病気の有無
・サイズ
サイアミーズフライングフォックスを選ぶ際に重要なことの1つは病気になっていないかです。
・ヒレがボロボロじゃないか
・白い斑点が無いか
この辺りをチェックしましょう。
次にチェックするべきなのはサイズです。
サイアミーズフライングフォックスは成長速度が驚くほど速くい上にかなり大きくなります。
そして大きくなると苔を食べなくなるので最初は小さいサイズのサイアミーズフライングフォックスを選ぶと良いと思います。
どうせすぐに大きくなるので笑
しかし、小さいサイアミーズフライングフォックスでは苔が多すぎる水槽では力不足なので苔が多すぎる水槽にはそこそこ大きなサイアミーズフライングフォックスを導入しても良いかもしれません。
【初心者向け】サイアミーズフライングフォックスの飼い方
サイアミーズフライングフォックスの飼育に必要な物が揃ったらいよいよサイアミーズフライングフォックスの飼い方を解説します。
サイアミーズフライングフォックスに最適な水温
サイアミーズフライングフォックスは熱帯魚なので水温が低いと病気になってしまいます。
サイアミーズフライングフォックスの適切な水温の目安は約20~28℃です。
特に25℃以上にしておくとサイアミーズフライングフォックスの病気感染のリスクを低くすることができます。
水温:サイアミーズフライングフォックスにとって最適な水温は20~28℃
病気のリスクを下げるなら25℃以上で水温を一定に保つ
サイアミーズフライングフォックスに最適な水質
サイアミーズフライングフォックスはpH6.0~7.0程度の弱酸性から中性を好みます。
他の熱帯魚も大体これくらいの水質を好むのでそれほど意識して調節する必要もありません。
日々の水換えをしっかりしておけば大丈夫です
水質:pH6.0~7.0程度の弱酸性から中性までを維持することが理想的
水槽の掃除
基本的にどの熱帯魚も週に1度1/3~1/2程度水換えが必要です。
毎週水換えをするのはかなり大変ですが、水換えをしないと丈夫で飼いやすいサイアミーズフライングフォックスも病気になってしまいます。
丈夫で飼いやすいとは基本的な世話をしていることが前提の話です。
世話をしなくても病気にならないという意味ではないので生き物を育てる以上どんな生き物でも最後までしっかりと世話をするようにしましょう。
水槽の水換えの際に私が使っているアイテムを2つ紹介します。
水換えと同時に砂利やソイルの中の汚れも一緒に掃除することができるのでとてもオススメです。
魚の水換えでカルキ抜きは必須アイテムなので持っておいた方が良いです。
このリバース・リキッドは水道水に含まれるカルキを抜くと同時に苔を生えにくくすることができる優れものです。
要注意!サイアミーズフライングフォックスが罹りやすい病気
サイアミーズフライングフォックスは丈夫で飼いやすく初心者向けの熱帯魚ですが、飼育環境が整っていないと病気になってしまいます。
いくつかサイアミーズフライングフォックスが罹る代表的な病気があるので飼育前に知っておきましょう。
サイアミーズフライングフォックスが罹る代表的な病気
・白点病
ウオノカイセンチュウ(白点虫)という寄生虫が体に寄生することで魚の体表に白い点のようなものが現れ栄養を奪われていき、死んでしまう病気です。
・水カビ病
サイアミーズフライングフォックスの体の表面に白い綿のようなものが付き、それが次第にエラまで広がって呼吸困難で死んでしまう病気です。
最後に
今回はサイアミーズフライングフォックスの飼育方法・飼い方のコツを解説しました。
小さな口で苔を一生懸命食べる姿がとても可愛くて物凄い速さで成長していく様子も見ていて面白いです。
大きくなると狂暴になったり、苔を食べなくなったりと色々問題も多いですが黒ゴケなどの厄介な苔を食べてくれるので苔に困っている方はこの辺の問題もしっかりと頭に入れて購入してみて下さいね。
コメント