こんにちは。
ハルです!
今回はクワガタ以外の昆虫になってしまいますが背中に顔のような模様があることからクロメンガタスズメと名付けられたスズメガを紹介します。
このスズメガはめんどくさがりでドジっ子…読んでみるとかなり面白いと思います。
是非読んでみて下さい。
クロメンガタスズメとは?
和名:クロメンガタスズメ
学名:Acheronita Lachesis
分類:チョウ目スズメガ科
分布:本州(関東地方以南)、四国、九州、沖縄、海外:熱帯〜温帯東洋区(中国、インドやネパール、台湾など)
体長:100〜125㎜
出現期:7〜10月
生息場所:平地〜山地
食性:幼虫:ナス科(ナス、トマト、ジャガイモなど)ごま科、シソ科(クサギ)キリ科など
幼虫は極めて広食性である
成虫:樹液、ハチミツを好む
体の大きさは結構大きめなのですが前の記事で紹介したエンマコオロギやツクツクボウシに比べるとかなりマイナーな昆虫だと思います。
マイナーな昆虫なので知っている方は少ないと思いますが面白い昆虫なので是非読んでみて下さい。
この記事を見てくれてるってことは知ってる人の方が多いかな(笑)
クロメンガタスズメの生態&特徴
クロメンガタスズメの卵はノウゼンカズラ科やモクセイ科、ナス科等の植物の古い葉に、卵が1つだけ産みつけられる。
幼虫と蛹は共にかなり大きく、冬を越す際に幼虫から黒っぽい蛹となり越冬する。(年2化)
幼虫の体色については緑色型、黄色型、黒色型の3つがあると考えられています。
似ている昆虫にメンガタスズメというスズメガがいるのですがそのメンガタスズメとクロメンガタスズメは背面の面型模様が赤みを帯びていることや羽先に複雑な模様があることで判別できる。
幼虫も成虫も鳴く!?クロメンガタスズメの鳴き方・鳴く理由
さて、ここからはクロメンガタスズメの鳴き方や鳴く理由を紹介します。
実はクロメンガタスズメはこの前紹介したエンマコオロギやツクツクボウシと違って幼虫も成虫も両方鳴きます。
まず幼虫の鳴き方から紹介します。
大きなガの幼虫がキィキィ鳴くというのはかなり気持ち悪い気もしますが威嚇目的で鳴いているのでこれはこれで正解なのかもしれません。
幼虫と成虫で体の構造が全く違うので当然ですが鳴き方も違います。
では気になる成虫の鳴き方はというと成虫は蜜を吸うためにストロー状の口をしています。
そのストロー状の口から空気を吸い込むことで上咽頭と呼ばれる喉の奥の部分を押し上げてそれを抑制筋と呼ばれる筋肉で下に引っ張り戻すという動きを1秒間に40〜50回繰り返すことで音を出しています。
難しいと思うので簡単に説明すると1秒間に口を40〜50回開けたり閉じたりすることで音を出しています
ここで気になるのは何のために鳴いているのかということ。
幼虫は威嚇のために鳴いていました。では成虫はというとなんと成虫の鳴き声はミツバチの女王蜂の鳴き声に似ているのでそれを利用してミツバチの巣に侵入して働き蜂の動きを止めてハチミツを盗んで逃亡します。
エサが無いからミツバチの巣に侵入して蜜を奪っているのかそれとも面倒くさがり屋だから蜜を奪っているのかは分かりませんがどちらにしろずる賢い昆虫ですよね(笑)
でも時々鳴くのに失敗して蜂に襲われたりハチミツに絡まって溺れてしまったりとドジっ子な一面も持っています。
最後に
今回は面倒くさがり屋でドジっ子なクロメンガタスズメの紹介をしました。
クワガタ以外の昆虫になってしまいましたがかなり面白い昆虫だったと思います。
大きい顔のような模様のガを見かけたら是非観察してみてくださいね。
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