パラワンオオヒラタクワガタの飼育方法 卵~成虫まで全て解説

こんにちは。

ハルです!

今回はパラワンオオヒラタクワガタについて産卵・幼虫・蛹・成虫など様々なことを詳しく説明していこうと思います。

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目次

パラワンオオヒラタクワガタの基本情報

パラワンオオヒラタクワガタの基本情報

和名:パラワンオオヒラタクワガタ

学名:Dorcus titanus palawanicus

分類:コウチュウ目クワガタムシ科オオクワガタ属ヒラタクワガタ亜属

分布:フィリピンのパラワン島

寿命:2〜3年

冬眠:しないが温度が低くなってもかなり耐えることができる

パラワンオオヒラタクワガタの飼育方法

パラワンオオクワガタを飼育したい皆さんにとって特に重要な情報はここからですよ!まだまだパラワンオオヒラタクワガタに関して有益な情報を紹介します。

まずはパラワンオオヒラタクワガタの成虫を飼育するための準備物から紹介します。

パラワンオオヒラタクワガタの成虫を飼育するために必要な物

・飼育ケース

・昆虫ゼリー

・床材(土、木くず)

・止まり木

・霧吹き

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後は飼育ケースに土、止まり木、ゼリーを入れて霧吹きをして蓋を閉めるだけで完成です。

本当に簡単なのでこれくらいの説明で終わらせてますがもっと詳しく知りたい方は上の記事をご覧ください。

温度は25℃前後で管理します

パラワンオオヒラタクワガタを繁殖させる方法

世界最大のヒラタクワガタであり、最近では113㎜を超える個体もいるほど大きくてかっこいいクワガタです。パラワンオオヒラタクワガタの他にもスマトラオオヒラタクワガタと呼ばれるパラワンと同じくらい人気のあるヒラタクワガタがいますが、スマトラはハサミが太いのに比べてパラワンはスマートなので人気が分かれるのですが私はパラワンオオヒラタの方が好きです。

ということでスマトラオオヒラタクワガタと同じくらい人気の高い世界最大のヒラタクワガタのブリード方法について説明していこうと思います。

パラワンオオヒラタクワガタを産卵させるために用意するもの

用意する物

・マット(産卵1番)

・飼育ケース

・エサ(プロゼリーなどの昆虫ゼリー)

・止まり木(私はいつも鉢底ネットで代用しています)

・霧吹き(100均のものでいい)

・成熟した成虫ペア

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パラワンオオヒラタクワガタだけでなくどのクワガタでも成熟している個体をペアリングさせないと卵を産まない・産んだとしても無精卵など問題がたくさんでてくるので成熟した個体をペアリングさせることが1番重要です。

↑このような問題を避けるためにパラワンの場合は羽化から最低3ヵ月経っている個体(確実にたくさん卵を取りたい場合は5~6ヵ月経った個体)を使うと一番良いです。

パラワンオオヒラタクワガタのペアリング方法

用意した個体を同じケースに入れてペアリングさせます。

直接交尾を確認することができれば2~3日そのまま様子を見てから♂と♀を別々のケースに入れます。

もし直接交尾を確認することができなければメイトガードと呼ばれる♂が♀を守る行動をとっているかを確認します。

↓このように♂が♀の上に乗ったり、近くで♀を守るような行動(メイトガード)をしていたら2~3日様子を見て♂と♀を別々のケースに分けます。

♂とは別のケースに分けた♀に1週間ほどプロゼリー(高たんぱくゼリー)を与えて産卵の体力をつけさせます。

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↑さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ここまで終わったらいよいよ産卵セットを組んでいきます。

パラワンオオヒラタクワガタの産卵セットの組み方

パラワンは産卵木にもマットにも産卵するのですが私はいつもマットだけで産卵セットを組んでいるので今回はマットだけで産卵セットを組む方法を紹介します。

産卵セットの組み方はニジイロクワガタと同じです。ニジイロクワガタの産卵セットの組み方はこちらの記事で紹介しています。

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↓産卵セットの組み方だけ見たい方はこちらの記事をご覧ください。

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ここでも改めて産卵セットの組み方を解説します。

STEP
マットの水分量を調節

手で握った時に水分が滲み出るなら水分が多すぎます。

逆に握った時にパサパサで崩れるなら水分が少なすぎるので水分を調節する必要があります

パラワンの産卵セットはマットを詰めるだけなので重要なのはマットの水分調節だけです。

なのでマットの水分量はきちんと調節するようにしましょう。

STEP
飼育ケースにマットを詰める

マットの水分調節が終わったらクリアスライダーにそのマットを8割くらいまで固詰めします。

STEP
ゼリー・止まり木・♀を入れる

最後に止まり木・ゼリー・♀を入れて完成です。

産卵させるために重要なこと

・羽化してから最低3ヵ月以上は経っていて十分成熟している個体を使用する(たくさん卵を取りたい場合は5~6ヵ月経ってる個体を使用するとたくさん卵が取れる可能性が高くなる)。

・ペアリングは数日間♂と♀を同じケースに入れる同居ペアリングが良い。

・同居ペアリングが終わった後は一週間程♂と♀を別々のケースに移し、♀に高たんぱくゼリーを与えて産卵の体力をつけさせる。←こうすることで無精卵が少なくなる。

・マットの水分調節をきちんとする。

・産卵セットのマットはなるべく固詰めした方がたくさん産卵する。

・温度は22℃~25℃に設定するとよい。

幼虫飼育

組んだ産卵セットは1ヵ月程経ったら♀を取り除いておきます

こうすることで♀に卵や幼虫を潰されることを防ぐことができます。

クワガタ(ドルクス属は特に)は親から子へ酵母菌を譲渡するために親が菌嚢と呼ばれる内臓から出した酵母菌を卵のそばに塗り付け、卵が孵化した時に譲渡が完了するので卵で取り出してしまうと酵母菌の譲渡がうまくいかず、幼虫の成長が遅くなる可能性があるのでなるべく卵ではなく幼虫で取り出すために1ヵ月~2ヵ月経ってから割り出しましょう

取り出した幼虫は菌糸ビンでもマットでも育てることができます。ちなみに私は菌糸ビンで育てています。

マットで飼育する場合はそのまま産卵1番を使って飼育して大丈夫です。

マット飼育の場合はどれだけ幼虫が食べているか分からないので目安として3ヵ月に1回エサを交換するようにしましょう

菌糸ビンの場合は幼虫が食べた痕が7~8割を占めるようになってきたら交換するようにしましょう。(目安は大体3ヵ月程度で交換)

幼虫はその場に留まってエサを食べる方が動き回ってエサを食べるよりも大きくなりやすいのですが時々「暴れ」と呼ばれる行動をしてしまい、痩せてしまうこともあるので「暴れ」の対処法をこちらの記事で解説しておきます。

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♀は約6~8ヵ月、♂は約10~12ヵ月程で成虫になります。

パラワンオオヒラタを大きくする方法

世界最大のヒラタクワガタであるパラワンオオヒラタクワガタ!せっかく幼虫を育ているならその中でも最大級のサイズを狙いたいですよね。

ということでなるべく大型の個体を羽化させる方法をご紹介します。

マット飼育ではなく菌糸ビン飼育

まず大切なのは幼虫はマットでも菌糸ビンでも飼育可能と先ほど紹介しましたが大型を狙うなら菌糸ビン飼育をしましょう。

その方が大きくなりやすいです。そしてパラワンに適した菌糸ビンはDDA様のF-ZEROです。

私はまだ使ったことがありませんが間違いなくパラワン飼育で1番有名な菌糸ビンだと思います。

私は普段フォーテック様のG-POTを使っています。この菌糸ビンで過去にパラワンは100㎜まで出しました。

haru

そんな大きくないじゃんと思ったそこのあなた!初心者は100㎜という大台に乗ったことが嬉しいのです

これが1番重要!温度管理

パラワンを大きくする時に1番重要なことは温度管理です。温度を低くすると幼虫は動きが鈍くなるので1カ所に留まってエサを食べやすくなります。

同じ場所に留まってエサを食べるということは動き回る分のエネルギー消費を抑えることができるので大きくなりやすいということです。

「クワガタを大きくする」=「幼虫の体重を重くすること」なので温度を低く保つというのは大型のパラワンを狙う上でかなり重要です。

では具体的にどのくらいの温度で管理すればいいのかというと16℃~20℃の間で管理して下さい。オススメは16℃~18℃くらいです。

でも普通に考えて16℃に部屋の温度を保つことは難しいのでそんな方にワインセラーで飼育することをオススメします

ワインセラーは大型のサイズを狙うときに必須のアイテムなので値段は高いですが頑張って購入しましょう。

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私が使っているワインセラーはこちらです

パラワンオオヒラタクワガタの蛹

蛹になる時に蛹室と呼ばれる蛹になるための部屋を作りますが、その蛹室を菌糸ビンの底に作ってしまうと蛹が出す水分が溜まり、羽化不全が起こりやすくなってしまうので人工蛹室に移し替えた方がいいです

ただ、まだよくわからないのではっきりしたことは言えないのですが、♀は成虫になった時に菌嚢と呼ばれる内臓を体の外に出して左右に振っている姿をよく見るのですがその時に蛹室の壁に塗り固めた自分の糞に付いている酵母菌を体内に取り込み、幼虫飼育の部分で説明した通り、産卵の時に卵にその菌を譲渡するそうなので人工蛹室に移し替えると良くないです。(人工蛹室に移し替えた♀もきちんと産卵しているのでまだよく分かりません。)

蛹になると温度にもよりますが、♀の場合は47日前後、♂の場合も50日前後で成虫になります。

                    

蛹に関しての情報

・菌糸ビンの底に蛹室を作ってしまった場合は底に水が溜まってしまい、羽化不全が多くなってしまうので人工蛹室に移し替えた方がいいです。

・人工蛹室に蛹を移し替える時は素手で触らずに移し替える。その時に蛹になって間もない蛹は2週間ほどしてから移し替えるようにする。

・蛹になる直前、成虫の体が透けて見える。体が透け始めてから3~4日経つと水分を体から出し始め、蛹の皮が中の成虫に張り付くようになったら次の日には羽化が始まります。

・羽化が終わっても体が固まるまでは触らないようにする。

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最後に

パラワンオオヒラタクワガタは比較的飼育が容易で人気のある種類なのでブリードに興味を持った方は是非この記事を参考にして飼育してみてください。

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