こんにちは。
ハルです!
今回はクワガタを飼育している上で1番と言っていいほど悲しい突然死について紹介ます。
こちらの記事で紹介した本家グリーンピカールのニジイロクワガタが2022年7月1日に後食したのですがその4日後の7月5日に突然死をしてしまったことがきっかけで今回この記事を書くことにしました。
突然死を少しでも防げるようにこの記事を参考に長生きさせてあげて下さい。
どうして★になるの?突然死の原因は?それぞれの原因の対処法も!
突然死を防ぐためにはまず原因を知る必要があります。ではどうしてクワガタの突然死は起こるのか原因を見ていきましょう。
原因1 飼育温度が高すぎる、もしくは低すぎる
クワガタは夏に取れるので「暑さに強い夏の虫」といったイメージを持たれがちですが、実は暑さにとても弱いです。
そもそも夏の昆虫の代表とはいえ昼間より涼しい夜に活動していますし、住んでいる場所も森の中と比較的涼しいところなので暑さにはかなり弱いと言ってもいいです。
さらに夏にしか取れないことからも分かる通り、寒さにも弱いです。
オオクワガタ系やコクワガタ系、ヒラタクワガタ系の種類は冬眠することが出来るので比較的寒さに強いのですが、それ以外の種類のクワガタは寒さに弱いことが多いです
飼育温度は種類にもよりますが大体25℃前後を目安に飼育しましょう
対処法
・クーラーもしくは暖房のある部屋で飼育する
・ワインセラーなどの温度が調節できる機械で飼育する
・玄関など温度変化が少なく暖かい場所で飼育する(冬場)
原因2 ケース内が蒸れている
これはクリアスライダーやコバエシャッターのようにコバエの侵入を防止するために空気穴の小さい保湿力のあるケースで飼育している時に注意しなければいけない原因です。
ケース内が蒸れていると夏などに室温が高くなった時にすぐにケース内が蒸し暑くなってしまい、普通なら死ぬはずのない温度で死んでしまいます。
目安としてはクリアスライダーやコバエシャッターなどのケースで20℃後半くらいになってくると危なくなってくると思います
対処法
・霧吹きの頻度を減らす(クリアスライダーやコバエシャッターの場合は最初のケースの立ち上げ以降霧吹きはほとんど必要ありません)
・しばらくケースの蓋を開けたままにしておく(ケースが蒸れている場合)
・飼育ケースを通気性のいいケースに変える(百均のケースなどオススメ)
原因3 ケース内が乾燥しすぎている
先ほど紹介した原因2と真逆の原因ですがクワガタは乾燥に弱いので乾燥すると符節が取れたり、最終的には死んでしまいます。
クワガタは乾燥しすぎると死んでしまう
クワガタは乾燥すると死んでしまいますが、夏に保湿しすぎると暑すぎて死んでしまうのでクワガタを飼育する際には乾燥具合に十分に注意しましょう。
対処法
・霧吹きをする
・クリアスライダーやコバエシャッターなどの保湿性のいいケースを使う
・ケースの蓋に新聞紙やコバエ侵入防止のシートなどを挟む
霧吹きの頻度はこちらの記事で紹介しています。
原因4 内臓がしっかりしていない
これは後食していないクワガタに見られる現象です。
羽化してから1ヵ月程の未熟な成虫は内臓がまだしっかりしていないので刺激を与えたり、ストレスがかかると★になってしまうことがあります
対処法
・クワガタが自力で蛹室から出てくるでまでそっとしておく
↑内臓がしっかりしているかは後食しているかしていないかで見分けることが出来るので後食について知らない方はこちらの記事をご覧下さい。
後食していない繊細なクワガタの管理方法はこちらの記事で解説しています。
原因5 近交弱勢
この見出しを見た時に「近交弱勢」?と頭に?が浮かぶもしれませんが、簡単に説明すると兄弟間などの血が近い関係の生き物同士を掛け合わせ続けていると虚弱な個体ばかり出てきてしまうという現象です。
クワガタは大型の個体やハサミの太い個体、色の綺麗な個体を作り出すために兄弟間で掛け合わせることがよくあるので有名な血統を飼育している場合の突然死はそもそも虚弱になっていることが原因の可能性もあります。
対処法
・累代を重ねすぎないようにする
↑近交弱勢についてはこちらの記事をご覧下さい。
原因6 ダニなどの寄生虫
クワガタを飼育しているとダニがクワガタに付くことがあります。ダニはクワガタの体液を吸って生きていきますので見つけたら直ちに処理してあげて下さい。
ダニが数匹付いているだけではクワガタもすぐに★になることはありませんが、体にびっしり付いている場合は危ない状態です。
数匹だけでもじわじわクワガタを衰弱させていってしまうので注意しましょう
ダニが原因で突然死を起こすことがあるのか微妙ですが念のため原因として挙げておきます。
対処法
・針葉樹マットやダニ除けマットなどを使う
・クワガタの体にダニを見つけてもすぐに歯ブラシなどで落とす
原因7 寿命
一番想像しやすい原因ですがこの記事にたどり着く方は寿命が原因ということは少ないかと個人的には思っています。
クワガタは種類によって寿命が全然違いますので飼育している年数(成虫になってから)とクワガタの寿命を調べて比べてみて下さい。
お店で購入したクワガタや野外個体(WD)はお店や野外で過ごした期間があるので注意して下さい
原因8 転倒
転倒が初心者の時によく起こる突然死の原因の1つだと個人的に思います。
クワガタはひっくり返った時に近くに何か掴まる物が無いと起き上がれないことが多いです。
元気なクワガタの場合はなんとかして起き上がることができるのですが、寿命が近かったり、何かしらの原因で弱っている個体の場合は起き上がれず、そのまま体力を使い果たして★になってしまいます。
クワガタがひっくり返って★になっている時は転倒が原因の場合が多いです
対処法
・クワガタが掴まれる足場を増やす
原因9 ゼリー切れ(餓死)
きちんと飼育していれば起こらない原因ですがオマケ程度に載せておきます。
カビが生えたゼリーを置いたままにしておくのもあまり良くないそうです。
対処法
・エサが切れていないかこまめにチェックする
原因10 酸欠
クワガタを密閉したケースで飼育しているとこのようなことが起こってしまいます。他にも冬場に外で冬眠をさせている時などに雨などで水没しても仮死状態になっているだけで生きている可能性があります。
このような場合はすぐに発見すれば助かります。しかし、助かった場合も仮死状態になってしまっているので一見★になったように見えます。
仮死状態の時はピクリとも動かないので★になったと思わないようにしましょう
対処法
・空気穴を開けておく
・★になっているように見えても埋めたりしないで酸素がある25℃くらいのところで休ませる
原因11 ストレス
羽化不全が原因で寿命が縮むことなどもあるそうです。
あとは移動中の振動や触りすぎなどのストレスで寿命が縮んだり、突然死してしまうこともあります。
対処法
・長時間移動させない
・あまり触りすぎない
文字よりも動画で見たい方はこちらの動画をご覧下さい。
勉強になったと思った方はチャンネル登録もよろしくお願いします。
最後に
今回はクワガタの突然死について紹介しました。大事に飼育していたクワガタが突然原因も分からず★になってしまうのは悲しいことなのでこの記事で紹介した原因や対処法を参考にして一緒にクワガタを楽しく飼育しましょう。
他にも突然死の原因を知っていたら是非情報共有して防いでいきましょう!
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